与謝野氏が主宰する党内の勉強会「正しいことを考え実行する会」は17日の会合で、谷垣禎一総裁以外の執行部刷新を要求する方針で一致。同会への谷垣氏の出席を要請した。後藤田正純元内閣府政務官は記者団に「『脱税王』と鳩山由紀夫首相を批判した与謝野氏が、同じような疑惑のある鳩山邦夫氏と組むことはあり得ない」と強調した。
舛添氏は17日、会長を務める「経済戦略研究会」で「私たちの経済政策を中心に良い政治をしていく」と訴えた。執行部と距離を置く「上げ潮派」を中心に十数人が参加した。会合後、舛添氏は「敵は鳩山政権だ。新党を作るとか、そういうことを先にやるからおかしくなる」と、鳩山氏の手法を批判した。
「新党」は遠のいたものの、執行部への不満はくすぶり続ける。谷垣氏は、反執行部グループと個別に話し合うことはせず、党所属国会議員がそろう両院議員総会で意見交換し、最終的に「挙党一致」を取り付けたい考えだ。ただ、執行部も軟着陸のシナリオを描けているわけではなく、「圧力を受けた形で執行部を交代させれば、組織は持たない」(幹部)との懸念もある。
鳩山氏は17日、新党の見通しについて東京都内で記者団に「いばらの道だ」と語った。【野原大輔、木下訓明】
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